全てのデザイン生成に対応!『Canva AI』さえあれば良い

AI ✖ ツール

はじめに

画像生成型AIの進化が止まりません。
以前の記事でも紹介した画像生成AIですが、更にユーザーフレンドリーに、さまざまな用途に対応したツールがリリースされています。
今回は、その中でも「Canva」というツールの進化について紹介します。

一攫千金も夢じゃない!?画像生成AIツールとは | AI✖業務効率化 ブログ (arun-works.com)

Canvaとは?

Canva(キャンバ)とは、オンラインのグラフィックデザインツールです。Canvaにはデザインに必要なものがすべて揃っていて、SNSの投稿、ロゴ、プレゼンテーション、ポスター、動画、ロゴなど、さまざまなものを作成できます。
61万点ものテンプレートと、1億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)があり、ドラッグ&ドロップの簡単操作で誰でも簡単にプロ並みのデザインを作成できます。

Canvaは有料プランもありますが、ほとんどの基本機能は無料で使えます。
プロのデザイナーが手がけたテンプレートが揃っているので、名刺やチラシ、企画書などビジネスシーンで役立つものをはじめ、メッセージカードやSNSの投稿画像など、プライベートに使えるものまで幅広い用途に対応しています。テンプレートのテキストや写真を差し替えるだけで、誰でも本格的なデザインが作成できる。それがCanvaの魅力の一つです。

CanvaはパソコンのWebブラウザ上でも、モバイルアプリをダウンロードすればAndroidとiOSの両方の端末でも使えます。同じアカウントでログインすれば、自宅のパソコンで作ったデザインを、外出先でモバイルアプリから編集することができます。

Canvaを進化させた『Canva AI』

そんなCanvaですが、Canva AIと呼ばれるAIを搭載したことで、画像や文章、音声や音楽などのコンテンツをAIが自動で生成したり、編集したりすることができるようになりました。それによって、デザインの作業効率を劇的に上げるだけでなく、より創造的なアウトプットを作り出す魔法のようなツールに進化しました。

Canva AIには、現在以下のような機能があります。

画像生成(Text to Image)

テキストを入力すると、AIが自動で画像やイラストを生成します。実際に撮ったわけではない写真やオリジナルのロゴも作れます。

文章作成(Magic Write)

キーワードや文章を入力すると、AIが自然な文章を生成します。ブログ記事や広告文、SNSの投稿文など、あらゆる分野のテキストを短時間で作成できます。

ナレーション(D-ID AI Presenters)

テキストを入力するとAIが読み上げてくれます。音声の年齢や性別、スタイルなどを選択できます。自分の写真や声をアップロードしてAIに読み上げてもらうこともできます。

音声生成(Murf AI)

テキストを入力すると、AIが音声を生成します。音声の年齢や性別、スタイルなどを選択できます。多言語にも対応しています。

消しゴムマジック(Magic Eraser)

写真に写り込んだ不要な人物やオブジェクトをなぞると、AIが背景と同化させて削除します。

音楽生成(Soundraw)

音楽のジャンルやムード、長さなどを選択すると、AIがオリジナルの音楽を生成します。動画にぴったりなBGMや効果音が作れます。

アバター生成(HeyGen)

人物やイラストのアバターをAIで生成します。約60種類のアバターから選択できます。自分の写真やアニメキャラクターなどをアップロードしてアバターにすることもできます。

翻訳

テキストを入力すると、100言語に対応した翻訳機能が使えます。

デザイン加工(Magic Edit)

写真に対して色調整やフィルターなどの加工ができます。

他の画像生成AIと比べたCanva AIの『神』ポイント

Canva AIの他にも画像生成AIは数多く出ていますが、個人的にCanva AIが非常に優秀だと思うのは以下です。

シンプルに出力画像のレベルが高い

他の画像生成AI、MidjournyやStable diffusion、Bing Image Creatorなどと比べて、同じ指示をしたときに出力されてくる画像のレベルが高いです。
以下に事例として、「コーヒーを飲む女性」という指示で画像を生成したので比較してみます。
テーマ:コーヒーを飲む女性

画像生成AIの比較をしてみました。テーマは「コーヒーを飲む女性」。

Stable diffusionは絵画調ですが、一人の女性がコーヒーを4つ飲んでいたりとおかしなことになっています。CanvaとImage Creatorは良い勝負ですが、Image Creatorの方が指の本数や長さのバランスが少しおかしくなっており、Canva AIの方が自然なイラストになっています。

画像生成の指示(プロンプト)は、いくらでも細かい指示ができますし、逆に「こういう絵にはしないで欲しい」という指示を出すことで、より欲しい画像を生成する工夫がありますが、ノウハウとコツがいります。
そういうことなしに、Canva AIはかなり質の高い画像を出力してくれます。

出力画像のサイズを選べる

こちらも、画像生成AIによって異なりますが、先のStable diffusionやBing Image Creatorでは正方形の画像しか生成できません。
一方で、Canvaは画像の縦横比を自分で選ぶことができます。
プレゼンテーションやYou Tubeサムネイル、ブログタイトルなど、横長の画像を必要とする場面はそれなりにありますので、この機能は非常に使い勝手が良いです。

まとめ

Canva AIは、デザイン初心者でも使いやすく、プロでも満足できるレベルのコンテンツを生成できます。Canva AIを使って、自分では思いつかないようなレイアウトや色使い、画像や文章などを作ってみましょう。Canva AIは、あなたのデザインの可能性を無限に広げます。
今回は紹介のみで長くなってしまったので、明日は実演を紹介したいと思います。

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