皆さんは、ChatGPTを使っていますか?
使っている人は、期待する回答が得られていますか?
以前の記事で、生成型AIの能力を有効活用するには、プロンプト(指示文)の入力が非常に重要であるという話をしました。
プロンプト次第で、ChatGPTを始めとする生成型AIの役割は何倍にも高まります。
知って損はありません。
今回は、そのプロンプトの書き方について、具体的なコツを共有することで、プロンプトに対する理解を深めたいと思います。
基本のコツ
プロンプトを入力する上で、以下の点に注意して指示文を作成すると、AIからの回答が大きく異なってきます。
①役割を与える
②区切り文字を使う
③条件をつける
④プロンプトは具体的に
⑤回答のプロセスを形式立てて指示する
それぞれ、以下に解説していきます。
①役割を与える
例えば、あなたは著名な歴史学者です、とか、あなたはプロの投資家です、などの役割をプロンプト中に加えて、AIにロールプレイをやってもらいます。
そうすることで、AIはその役割になり切り、その立場から回答してくれます。
②区切り文字を使う
これは、プロンプト自体をAIにわかりやすい形で提示するためのコツです。
プロンプト中の役割、前提条件、回答形式、質問などをわかりやすくするために、「#」や「””」などを入れて、プロンプト自体の構造を明確にします。
③条件をつける
前回のように、小学生がわかるぐらいの回答で、などの条件を可能な限り具体的につけることで、より自分の望む形での回答を得ることができます。
④プロンプトは具体的に
これも、曖昧なプロンプトであれば、その回答も曖昧なものになってしまいます。
なので、質問文は簡潔で明確に書くことが大切です。逆に長くて複雑な質問文になると、AIが勘違いしてしまい、回答も曖昧になりがちです。
⑤回答のプロセスを形式立てて指示する
これは、プロンプトの中で処理プロセスを具体的に指示することで回答の精度をあげさせるものです。複雑な問いであればあるほど、より回答が充実したものになります。
良いプロンプトの例
ここまでを反映して、以下のような質問の仕方が良いプロンプトの一例です。
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あなたはプロの経済学者です。
イーロン・マスクについて、以下の条件を前提に、解説してください。
#条件
・大学生ぐらいがわかる回答
・文字数は2000文字程度
・イーロン・マスクのこれまでやってきたことを時系列に並べること
・各年に対して、イーロン・マスクのやってきたことを簡潔にあげ、それぞれの詳細を教えて。
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また最後に、”AIの回答に対してフィードバックする、1回のやり取りで終わらせない”というのもあります。
複雑な問題に対する回答を一度に終わらせてしまおうとすると、どうしてもChatGPTの回答は精度が下がってしまいます。
そこで、まず一度軽い質問をし、その回答に対して質問を重ねる形で、より欲しい回答を得ることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
プロンプトも奥が深いことがわかっていただけたかと思います。
プロンプトエンジニアリングは、決して難しい技術ではありません。知っている方知らないかで差がつく分野です。
これからもプロンプトの活用事例などを共有させていただきますので、一緒に学んでいきましょう。
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